お酢の効果

最近、よくお酢の専門店を見かけるようになりました。お酢=美容に良いというイメージを持っている人も多いと思いますが、実際にどのような効果があるとわかっている人は少ないと思います。

今回は、お酢の効果について解説していきます。お酢の効果を理解して効率よく活用してください。

・疲労回復・・・お酢に含まれる有機酸(クエン酸、アルギニン・ロイシン・バリンなど)が、疲労の素である乳酸の生成を抑止し分解の促進をします。乳酸とは筋肉硬化、筋肉痛、肩こり、腰痛、疲労、イライラの原因となるものです。

・減塩効果・・・調味料にお酢を加えると、塩味を強く感じます。そのため、塩分を減らしても薄味に感じません。また、お酢を毎日15ml以上摂取したところ、血圧が低下したという事実も化学的に認められています。

・カルシウムの吸収力を上げる・・・現代人はカルシウム不足と言われています。お酢には、胃液の分泌を高め、カルシウムの吸収を良くする働きがあります。また、カルシウム不足はイライラを引き起こしやすくするため、心を落ち着かせる作用もあります。

また、お酢に漬けたり煮込むことによって、固い骨の中にある魚のカルシウムもやわらかくします。そのため、吸収されにくい魚の骨や野菜のカルシウムも吸収されやすい形にする作用もあります。

・美肌効果・・・ビタミンCの破壊酵素の働きを弱める作用があるため、美肌効果も期待できます。ビタミンCの破壊酵素とは、きゅうりなどに含まれている成分です。この成分とビタミンCを一緒に摂取すると、ビタミンンCを破壊してしまいます。

また、お酢に含まれているルギニン、プロリンはコラーゲンの原料です。そのため、シミや肌荒れの予防、ハリや保湿力をアップさせる働きがあります。

お酢に含まれているシスチンはメラニン色素を減少させるため、シミの予防に効果があります。また、お酢には胃腸の調子を整えることで消化吸収を助けるので、食物繊維と一緒にとると便秘も解消します。そのため、便通が良くなることにより肌荒れ、吹き出物や肩こり・頭痛なども改善されます。

・ダイエット効果・・・お酢に含まれるクエン酸によって、体内に取り込んだ栄養分のエネルギーへの代謝が促進します。そのため、必要以上のカロリーの吸収を抑え、太りやすい体質を改善できます。

また、お酢には肥満の原因である悪玉コレステロールを分解する働きがあります。さらに、必要以上の栄養分(糖やグリコーゲン)を分解し、体の中に蓄積されるのを防ぐ働きがあります。

・冷え性予防・・・お酢には毛細血管の血液循環を良くし、体を温める働きがあります。特にお酢の中で冷え性に効果的なのは、黒酢香酢などの長期熟成タイプのお酢です。血液をサラサラにするので、血流が良くなり体が温かくなります。

・殺菌効果・・・食酢につけて置くと、チフス菌なら10分後に死滅、大腸菌は30分で死滅します。お酢を使用することで食中毒の危険がかなり減少します。お寿司にお酢が入っているのは、このためです。昔のお寿司は保存性を重視していたため、現在よりも酸味が強いです。

・免疫力アップ・・・お酢には免疫を上げるビタミンA、ビタミンC、ビタミンB1が豊富に含まれているため、風邪の予防にも効果的です。

・ビタミンA・・・糖質タンパク質の形成に関与し、粘膜に潤いを与えてウイルスの侵入を阻止する。
・ビタミンC・・・インフルエンザ菌の活動を抑制し、菌が感染しても広がるのを防ぐため発病しにくくなる。
・ビタミンB1・・・疲労回復に効果があるため、風邪を跳ね返す体調を維持できる。

このように、お酢にはさまざまな効果があります。美容の効果だけではなく、疲労回復や免疫アップなど健康に関しても良い作用があることがわかります。

「食前酢」といって食事の前にお酢が出ることがあります。これは、空腹時にお酢を飲むことによって、急激な血糖値の上昇を防いでくれます。

つまり、血糖値が急激に上がると食べたものの吸収率が上がり、太りやすくなります。ですが、食前に酢を飲むことによって吸収を抑えられ太りにくくしてくれます。また、体への負担も軽減してくれます。

そのことから、特に中華料理のお店や体に気を使っているお店などで食前酢を出すことが多いです。

料理での効果

お酢は、美容や健康のためだけでなく、料理にも使うメリットがあります。

・タンパク質凝固・・・お湯にお酢をいれて卵を割りいれると白身が固まる。ポーチドエッグなど。
・お肉を柔らかくする・・・お肉を甘辛く煮る時などに、お酢を少し加えるとお肉が柔らかくなります。少量であれば、酸味が飛ぶためお酢の味は残りません。
・あく抜き・・・お酢を入れた水に浸けると、食材の色が白くなる。蓮根や牛蒡など。
・ぬめりをとる・・・里芋や蓮根をお酢と水が1:1の割合の酢水で洗うと、ヌメリがとれる

お酢の種類

お酢と一言で言っても、種類はたくさんあります。どのお酢が一番良いのでしょうか。まずは、お酢を分類していきます。お酢は大きくわけて三種類に分類することができ、以下のようになります。

・醸造酢  ・合成酢  ・加工酢

この中で最も健康に良いのは、天然原材料を用いている醸造酢です。

合成酢とは、酢酸などを水で薄めて砂糖や旨味調味料を加えた人工的なお酢です。現在はあまり見かけませんが、容器の裏を見れば、醸造酢か合成酢か書いてあるため判断できます。

醸造酢は、原料の果実などに含まれている糖質酵母などの微生物の働きにより、酢酸の発酵をさせています。そのため、それぞれ原料の含有成分が異なり、独特のコクがでます。

醸造酢が最もお酢の浸透力が高く、殺菌力が強いです。また、有機酸やアミノ酸の含有量が多いお酢ほど、疲労回復に効果的です。オススメは、いちじく酢、柿酢、リンゴ酢、梅酢、米酢です。

料理に使うのであれば、醸造酢の中の米などを原料とした穀物酢をおすすめします。クセや甘みが少ないため、料理に適しています。

まとめ

このように、お酢にはさまざまな効果があります。飲みやすいお酢も増えてきています。また、煮物などの料理に少し加えてみても、料理にコクがでて隠し味になります。健康にも、美容にも良いお酢を生活に取り入れてみてください。

関連記事

  1. 料理の基礎

    世界の料理と中華料理の分類の基礎

    世界の有名な料理の分類を3つ挙げるとしたら、以下のようになりま…

  2. 料理の基礎

    1番出汁と2番出汁の取り方と鰹節と昆布の種類

    出汁(だし)にはさまざまな種類やとり方があります。ここでは、一般的な出…

  3. 料理の基礎

    新鮮な卵の見分け方と卵の性質

    お菓子の材料には、それぞれ役割がありどれも欠けてはいけません。その中で…

  4. 料理の基礎

    料理のさしすせそ

    和食の料理の基本として、料理のさしすせそと言う言葉があり、各調味料の頭…

  5. 料理の基礎

    水から茹でる野菜とお湯から茹でる野菜を一瞬で見分ける方法

    野菜には、水から茹でる野菜とお湯から茹でる野菜があります。料理をしてい…

  6. 料理の基礎

    美味しいお米の炊き方

    昔とは違い、現在では炊飯器があれば誰でも簡単にご飯を炊くことができます…

  1. 薬膳

    水滞の体質にオススメの食材
  2. 日本の基準

    食品添加物の日本の基準
  3. 食品学

    ししとうがらし、とうがらしの栄養と効能
  4. 薬膳

    気虚の体質にオススメの食材
  5. 食品学

    たけのこ、こんにゃくの栄養と効能
PAGE TOP